以前、バラエティー番組で便器を熱湯で掃除するという事が紹介されました。
それの誤情報でか分かりませんが、詰まったら熱湯を注いで溶かして直すという記憶があるのかと思います。
現に日々、お会いするお客様から詰まったら熱湯を注いだらどうか？と高確率で言われます。
【 大 前 提 と し て 】
熱湯は絶対にやめて下さい。
まず便器は陶器ですから、急激な熱膨張率によって割れてしまう恐れがあります。
一般的な排水管は耐熱温度が60度程度ですので、詰まりなどの不具合がある状態では長時間、熱湯にさらされては変形してしまいます。
また、良くある事例ではホームセンターなどで2千円ぐらいで売っているワイヤー工具を使ったり、針金ハンガーを突っ込んだりして抜けなくなったというトラブル。
本業だからこそ言えますが、ホームセンターのワイヤーでは90%直りません。
配管の構造などを理解している私共が、『あの道具』を使っても直せないと思います。
仮に直せたと言われる方が居たとしたら、本来なら別の方法でもっと楽に直せたということになるでしょう。
業者を呼ぶ前に無理しない程度の悪あがきとして行うレベルに留めて頂いて、いつでも業者が手配出来る状況を作る事が最良の一手かと思います。